スペシャルシートで“隣席ガチャ”回避
一方で、多少高いお金を払ってでも、映画館で鑑賞したいという映画ファンも少なくない。40代の男性会社員・Aさんは、映画館に行く際は、必ず特別シートを利用するという。
「僕は映画館で映画を観るということをすごく特別な体験だと思っているので、できるだけ快適に楽しみたい。映画館によって料金やシステムは違いますが、周囲の席との間隔が広い特別シートを利用します。椅子は通常の席よりゆったりしているし、ドリンクホルダーや小さなテーブルもあって、快適です」
たとえば、TOHOシネマズ新宿であれば、革製の電動リクライニングシートの「プレミアラグジュアリーシート」と、隣席との間にパーテーションがある「プレミアボックスシート」の2種類のスペシャルシートがある。「プレミアラグジュアリーシート」は通常料金プラス3000円、「プレミアムボックスシート」であれば通常料金プラス1000円で利用できる。
「TOHOシネマズ新宿はよく行きますが、空いていれば『プレミアラグジュアリーシート』を利用します。たしかにちょっと高いとは思いますが、一度あの快適さを体験するとなかなか普通の席では観られません。
多くのシネコンに特別シートがありますが、すべてのスクリーンにあるわけでもない。よく行く劇場で、観たい作品が特別シートのないスクリーンで上映されている場合は、特別シートのあるスクリーンで上映している劇場を探して、そっちに行くことも多いです」(Aさん)
109シネマズのポイント会員は通常料金で特別席
一方、109シネマズには「エグゼクティブシート」という特別シートがある。こちらの料金は一般2500円(6月1日以降は2700円)。109シネマズのエグゼクティブシートを頻繁に利用するというのは、30代の女性会社員・Bさんだ。