その他にも、「禁煙車と書いてあるのにたばこ臭いタクシーはたくさんあったが、配車アプリで利用したタクシーは今のところ大丈夫」、「感じのいいタクシー運転手が多い印象」という声も聞こえてくる。多くの配車アプリでドライバーを乗客が評価する制度が導入されているため、丁寧な接客や快適な車内環境を意識するドライバーが増えているという証であろう。
一方、大阪のタクシーらしい人情やコミュニケーションの面白さが半減するというのは寂しい、という声も聞こえてきそうだ。しゃべくり上手の運転手との楽しいやり取りを魅力に感じる乗客もいるからだ。
だが、いくら配車システムがIT化したからといって、運転するのは今までもこれからも大阪のドライバー。こちらから話しかけたら、いくらでも乗ってきてくれるだろう。「今年は阪神、どこまでいきますかねぇ」と言えば、今までどおりAMラジオの野球中継を付け、野球談義を繰り広げてくれるに違いない。