リニカル(2183)市場平均予想
企業概要
同社は創業以来、がん・中枢神経系などの疾病領域を中心にCRO(Contract Research Organization:臨床試験受託)事業を展開しています。医薬品は発売前に厚生労働省の承認・許可を受けなければなりません。製薬会社は厚生労働省の承認・許可を受けるために、承認前の薬=医薬品候補を患者に投与し、効果や安全性を確認する必要があります。CRO(Contract Research Organization:臨床試験受託)とは、その臨床試験としての治験を支援する事業を指します。
注目ポイント
まず、足元の業績は好調です。がん・中枢神経系などの疾病領域に特化し、企画から販売、さらに承認・販売後も臨床研究までワンストップで対応することでノウハウを積み上げ、競争力があります。また、小野薬品工業、グリーンペプタイドなどのがんの免疫療法治療薬の出現で需要も旺盛です。実際のところ、同社のがん領域の大幅増は小野薬品の適応症拡大に関係している可能性があると見ます。
利益面ではモニタリング業務などコアCROのコアに特化し、スピーディーな対応、短納期実現で適正価格を確保し、高利益率を実現しています。国内の増員と欧州M&Aを含め海外拠点の拡充による人件費等の大幅な増加、のれん及び無形資産の償却費の増加もカバーし利益率は大幅に改善しています。
増収効果に加え、経営効率や採算性が向上しているのは評価すべき点です。
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