大都市圏に住む夫婦2人世帯であれば、夫の年金が年211万円(月額約17.5万円)以下で、妻が国民年金(月額約6.5万円)の場合、「住民税非課税世帯」となり、税金はゼロ、健康保険料なども軽減措置で安くなる。
厚労省の標準モデルである夫婦の年金月額約22万円前後の世帯であればこの非課税世帯に相当するから、年金のほとんどを生活費に回すことができる。70歳以降はずっと、虎の子の貯金を取り崩さずに年金だけで生活できる水準といえる。
無理して働いて税や保険料を搾り取られるより、このほうがよっぽど現実的な「人生100年安心」のライフプランなのだ。
※週刊ポスト2019年7月12日号