特別寄与料の請求は、まだ始まったばかりの制度だ。専門家の間でも、どこまでが特別の寄与として認められるのか手探りの状態だという。
「そのため、イメージ通りの金額が受け取れる保証はないと考え、義父母の存命中から親族との関係をよくしておくに越したことはありません」(明石さん)
介護について親族間で話し合ったり、「私が介護するので、その分の寄与は認めてほしい」と事前に約束しておくことも重要になってくる。
義父母が亡くなってからではもう遅い。“争続”にならずに介護の労力を認めてもらうには、ぬかりない準備と日頃からのコミュニケーションが必須なのだ。
※女性セブン2019年7月18日号