一方、住み替える家は買うより「借りる」ほうがベターだという。
「次の家をすぐ買ってしまうと“住みにくいな”と思ったときになかなか引っ越しにくい。だから賃貸にしておく。郊外であればやや広めのマンションでも家賃15万円くらいで借りることができるから、20万円の家賃収入があれば差し引き5万円がそっくり家計の足しになります」(同前)
このやり方なら、将来、郊外の賃貸を出て老人ホーム入居を考えるときも、元の自宅を売却して入居一時金にあてるか、家賃収入20万円をホームの月々の利用料に回すかを選択できる。
都心に資産価値の高いマンションを持っている場合、郊外への住み替えで「不動産資産」を老後の生活費に有効に活用できるのだ。
一番もったいないのは、都心の自宅に住み続けて資産価値を減らしていくことなのだ。
※週刊ポスト2019年7月19・26日号