住まい・不動産

120年ぶり「民法改正」 賃貸物件の修繕、原状回復義務はどう変わったか

 ところで、家賃保証は個々の家賃の包括的な保証(根保証)ですが、従来は個人の根保証は貸金等に限定して制限されていました。改正法では、限度額を定めない根保証はすべて無効となります。この結果、施行日以降の賃貸借契約では、限度額を書かない根保証は無効になります。

 これらは一例で、その他に時効制度も大きく変わりました。不良品をつかまされた場合の対応の幅も広がっています。今後、機会を見ながら説明していきましょう。

【プロフィール】1946年、大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1971年、弁護士登録。

※週刊ポスト2019年7月19・26日号

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。