ところで、家賃保証は個々の家賃の包括的な保証(根保証)ですが、従来は個人の根保証は貸金等に限定して制限されていました。改正法では、限度額を定めない根保証はすべて無効となります。この結果、施行日以降の賃貸借契約では、限度額を書かない根保証は無効になります。
これらは一例で、その他に時効制度も大きく変わりました。不良品をつかまされた場合の対応の幅も広がっています。今後、機会を見ながら説明していきましょう。
【プロフィール】1946年、大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1971年、弁護士登録。
※週刊ポスト2019年7月19・26日号