一方、30代の男性会社員Bさんも『五右衛門』の大ファンだ。
「結構パスタが好きでいろいろ食べるんですが、1人で入りやすいお店があまりない。そんな中で『五右衛門』はおしゃれ過ぎず、気後れすることなく入れるので助かります」(Bさん)
Bさんは、通常のスパゲティーの大盛り&ドリンク付きの『メンズセット』(330円)を注文することが多いとのことだ。
「大盛りを頼めば、それだけで十分お腹いっぱいになります。ランチで利用することも多いです。お気に入りのメニューは定番の『海老とアボカドのジェノベーゼ』(1050円)です」(Bさん)
ボリュームがあるからこそ、お気に入りを見つけたい
たとえば、『サイゼリヤ』であれば、最も安いパスタメニューとなる「アーリオ・オーリオ」は277円。それに比べると五右衛門の価格設定は決して安いものではない。
「『サイゼリヤ』は安さが大きな特徴なので、なかなか比較するのは難しいとは思いますが、『五右衛門』の場合、圧倒的にボリューム感が違いますし、使っている食材の種類も多い。また、“お吸い物”風のスープもついてきますし、満足度は高いと思います。
あと、『五右衛門』を楽しむ“コツ”かもしれないのが、数多いメニューのなかでも、お気に入りの一品があるファンが多いということ。メニューの種類が多く、中には自分の好みではないものもあると思います。それなりにボリュームもあるので、好みに合わないメニューを食べるのはちょっと辛い部分もある。だからこそ、お気に入りのメニューを食べ続けるというお客さんが多いのかもしれません。
ちなみに、普段フォークでしかスパゲティーを食べていない人は、お箸で食べることに違和感を覚えることもあると思います。お蕎麦のような感覚でズルズルと吸い込むと、パスタのソースが気管に入り込んで、むせてしまうこともあるので注意が必要です」(小浦氏)
『五右衛門』で、日本流スパゲティーの魅力を存分に味わってみるのも楽しいだろう。