20代半ばの女性会社員・Cさんは、資産運用の勉強を始めた。
「専門書を買って、資産運用について勉強するようになりました。金融関係の情報を扱うユーチューバーもいて、動画を通して、わかりやすく学ぶこともできる。自分でお金について勉強するのは有益なことだと思うのですが、趣味にも時間を費やしたいし、お金は詳しい専門家に管理してもらいたい、というのが本音です」
30代前半の男性・Dさんは、長年勤務した会社から独立起業したばかり。『老後2000万円問題』について悩んでいる人のほとんどが、企業に勤める会社員であることが多いと感じている。
「経団連の会長や、トヨタの社長ですら、終身雇用を見直す発言をしている時代です。いまだに退職金制度があるような日本の大企業は、製造業を中心に斜陽産業になっているケースも多い。逃げ切れる世代ではない僕たちは、会社に人生を預けるのではなく、万が一の時に備えた資産運用や、一人でも生きていけるようなスキルや人脈を身につけることが大事なのではないでしょうか」(Cさん)
戦略的に資産を運用する人もいれば、金融についての勉強を開始しはじめた人もいるなど、異なるアラサーの資産形成。社会や会社に頼らず、金融に関する正しい知識を身につけ、実践することが、何よりも大事といえそうだ。