焼肉店に比べると意外とコスパがいい
たとえば、『ねぎし』の定番である『しろたんセット』は、柔らかい厚切りの“白たん”3枚(6切)、麦めし、とろろ、テールスープ、お新香のセットで1650円(税込み、以下同)。『ねぎしセット』は、薄切りの白たん5枚と麦めし、とろろ、テールスープ、お新香で1400円。『利久』の定番である『牛たん定食』は牛たん焼き3枚6切、麦飯、テールスープ、小鉢で1782円となっている。
「メインとなるおかずが“牛たん6切”というのは、いわゆる“ガッツリ系”の定食と異なるベクトルであることは確かです。でも、だからこそカロリーに敏感な女性に人気が高いのでしょう」(小浦氏)
30代の女性会社員Bさんは、『ねぎし』でこだわりのオーダーをするという。
「私がよく注文するのは『しろたんセット』のとろろ抜き(50円オフ)、お新香をサラダに変更(+150円)です。サラダのチョレギドレッシングがおいしいんです。あと、『ねぎし』では麦めしがおかわり自由なので、お腹が空いているときは、とろろを残して、2杯くらいおかわりします」
自分は大食漢だという30代の女性会社員Cさんは、牛たん専門チェーンについて、「意外とコスパがいい」と話す。
「ボリュームの点で物足りなさはありますが、この価格でこれだけおいしい牛たんを食べられるのはむしろ安い。それなりの焼肉店で上たんを頼むと、1人前で1000円くらいはする。でも専門店で出てくる牛たんは、焼肉店の上たんよりおいしいと思います。焼き方も上手だし、バリエーションもある。1500円くらいで焼肉店の上たんよりおいしい牛たんを定食で食べられるんだから、コスパは悪くないと思います」
牛たん専門店には、専門店ならではの魅力があるようだ。