普段の会話に相続の話を織り交ぜることも心がけたい。
「お父さん、お母さん、大切なお話があります。あなたたちの財産のことです」などと話を切り出すと、親は身構えてしまい、対応も頑なになりがち。改まった態度で相続の話を切り出すと、親も身構えてしまう。
「相続でもめている有名人の話などを、世間話として持ちだすのがコツ。相続は大変らしいね、もめるのは嫌だね、と繰り返し意識づけすると、徐々に親も関心を持つようになります」
さらには客観的な姿勢を徹底し、感情的にならないべきである。というのも、いくら相続対策が必要でも、親にその意思がなければ動いてもらえないから。
「感情的になると、聞く耳を持ってくれません。『幸せな相続をするには、元気なうちに準備するのがいいらしいよ』など、客観的に必要性を訴えましょう」
話し合いの場で、感情的になるのは禁物。「元気なうちに準備しておかないと、あとで困るのは私なんだからね」と、自分だけの都合を感情的に訴えても逆効果。
※女性セブン2016年6月2日号