大人の女性同士の関係は、友情で成り立つことの方が少ない。同僚やママ友など、仕事や育児での利害関係が絡むからこそ、たとえ“嫌な女”がいても、がまんせざるを得ない…。そんな負のループから脱出したパート勤務の48才女性の体験談を紹介しよう。
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地元のスーパーでパートをしているんですけど、ここにも生息していましたよ、“嫌な女”が。でも昔はそうでもなかったんだけどね。役職って人を変えるのね。
彼女は、もともと私のパート仲間だったの。それがある日突然、契約社員に登用されチーフの役割が与えられてからおかしくなっちゃった。急にパート時代の同僚を下に見るようになったの。私より8才も年下なのにタメ口になったり、総菜の陳列の向き、テープの留め方にまで文句をつけるようになったり。
「この方がきれいに見えるから、私の言う通りにして」
などとルールを強要。でもある時、彼女の言う通りに陳列したのに、お客様から「いつもと違って食材が見つけにくい」とクレームが。私たちは彼女の指示通りにしたのに、「これ、誰が陳列したの? あなたでしょ。ちょっとは考えて行動しなさいよ」と怒られ、店長に告げ口される始末。
さすがに辞めようとも思ったけどそれは悔しい。そこで、彼女の指示を、これ見よがしに細かくメモを取るようにしたの。そして次に理不尽な言いがかりをつけられた時、そのメモを読み上げながら、「このやり方は、チーフが○月×日におっしゃっていたことです」と、店長がいる時にあえて言い返すようにしたんです。その時の彼女ったら、顔を真っ赤にして、ドアをバンと閉めて出て行っちゃった。