会社員や専業主婦の掛け金の上限は毎月2万3000円と定められている。年収500万円の夫とパート勤めで年収120万円の妻(3号被保険者)が2万円ずつ10年間積み立てた場合、節税額は2人で年間7万8500円(夫4万8000円、妻3万500円)、10年で約80万円の節税となる。
夫婦の積立金の480万円は、それぞれ一時金方式で受け取れば非課税のため、たとえば運用益がゼロだったとしても、50万円のマイナスであっても、節税による利益の方が大きい。現役時代に老後資産を増やすための「最強の節税年金」になり得るのだ。
※週刊ポスト2019年9月20・27日号