ファインデックス(3649) 市場平均予想
企業概要
主に、診療支援システム、画像や検査結果のファイリングシステム、レポートなどの文書作成・管理システムを医療現場に提供しています。主力の医療用データ管理システム「Claio(クライオ)」は、患者情報を一元管理するシステムです。
これまで診療科それぞれで独立したシステムで機器やデータを管理していましたが、これが一つになるので、業務効率を上げるほか、メンテナンスや導入費用などコスト面でも大きなメリットが得られるのが特徴です。
医療システムの導入ユーザー数は1,313件、国立大学病院への導入率は73.8%と圧倒的なシェアを確立しており、また500床以上の大規模病院の導入率は50.6%と過半を占めるまでになりました(16/4月)。
導入済みの病院でもフルラインナップで入れているところは少ないため拡販の余地は大きいと見られます。15/12期吸収した放射線情報システム事業が活かされてくるでしょう。
非医療分野でも、人員を増強し、オフィス向けDocuMakerなど文書管理・システム連携に注力するなど、医療分野から、一般産業向けへ応用を進めています。今期は医療分野での新事業寄与に加え、非医療分野の本格立ち上がりが期待されます。
注目ポイント
医療分野システムにおいては、中規模病院は新規顧客、大規模病院は導入拡充で深耕を図っていくことになります。
大規模医療機関へのシステム導入はシェアの高さ(73.8%)から見ても分かるように、一巡しており、新規導入というよりは既存ユーザーの導入拡充によるリプレース需要が中心となります。
この点、15/7月に獲得した放射線システム事業による貢献に期待ができるのではないでしょうか。
またOEM・ODMの受注増も見込んでおり、利益増を伴う業績拡大が期待できるかと思います。
事業譲受や新規事業の立ち上げなど、2015年12月期は、事業基盤確立の年として捉えられ、今期は新たな事業と拡充された製品の通期寄与を期待します。
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