投資情報会社・フィスコが、株式市場の10月15日~10月18日の動きを振り返りつつ、10月21日~10月25日の相場見通しを解説する。
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先週の日経平均は2週連続で上昇し、9月26日以来となる22000円台を回復するとともに、4月24日の年初来高値を更新した。
3連休明けとなった15日の東京市場は、米中が貿易協議で部分的な合意に達したことを好感して3連休中に海外株高が進行したことを受けて、ほぼ全面高となった。日経平均は節目の22000円台をおよそ3週間ぶりに回復して、一時22219.63円(前週末比420.76円高)まで上昇する場面があったが、買い戻し一巡後は高値圏でややこう着感を強めることになった。
JPモルガン・チェースなど主力銘柄が軒並み好決算を発表して15日NYダウは反発して終値で9月19日以来の27000ドル台を回復した。これを受けた16日の日経平均は、朝方寄り付き後に4月24日の年初来高値22362.92円を更新した。円安進行が一服し、米下院で可決された「香港人権法案」に対して、中国が報復を示唆していると伝わったことが懸念されて大引けにかけて伸び悩んだものの、TOPIXとともに終値ベースでの年初来高値を更新した。
16日の米国市場は、9月小売売上高が2月以来7カ月ぶりに落ち込む予想外の減少を見たことや、地区連銀経済報告(ベージュブック)で、複数の企業が経済成長見通しを下方修正したことが示されたことが警戒され、NYダウは反落した。ただ、主要企業の決算は好調で下げ幅は小幅にとどまった。17日の日経平均もNYダウの一服を受けて5営業日ぶりに反落した。連騰期間中4営業日の日経平均の上げ幅が1016円強に足していることから、利益確定売りが先行する形となった。ただ、為替市場での円安基調の継続を背景とした指数先物への海外短期筋による買い戻しなどもあり、日経平均は一時プラスの場面もあり、日経平均は小幅な反落だった。