エレベーター以上に日常的に利用するトイレでも、日本人は特徴があるという。ヨーロッパの有名観光スポットで働き、常日頃から多くの国の人と触れ合っているチカさん(40代・女性)がいう。
「私の職場では多くの人たちが働いていますが、彼らが口を揃えて言うのが、『日本人はなぜあんなにトイレに行くんだ?』という疑問です。日本人なら、観光地に着いてバスを降りる度にトイレの場所を確認し、出発前にトイレに行くのは当たり前ですが、外国人の目には頻繁すぎると映るようです。『日本人は、わざわざ飛行機に乗って、ヨーロッパのトイレを見に来たのか』と言われたこともあります」(チカさん)
外国語が苦手な人間が多いのも日本人の特徴。異国の地でトイレパニックに陥りたくない心境もあるのかもしれないが、貴重な滞在時間をトイレに費やしすぎるのは確かにもったいない気もする。
最後に、“主に女性”という条件付きの特徴が、歩き方だ。世界中から学生が集まるアメリカの大学に留学したヨウコさん(30代・女性)は、日本ではまったく気付かなかった事実を知り、ショックを受けたという。
「日本では1度もなかったのに、海外では『コンニチハ~』とか『ニッポンジンですか~?』など、男性からよく声を掛けられました。基本的に無視していましたが、ある時、『何で日本人って分かるんだろう?』と思い、友達の男の子に聞くと、『誰だって分かるよ~。日本人は綺麗だけど、歩き方が綺麗じゃないから』と言われました。他の友達も頷いていたので、皆そのように思っているようです」
ヨウコさんはそれ以来、歩き方を意識するようになり、その甲斐あって(?)「コンニチハ~」と声を掛けられる回数は減ったそう。歩き方に関しては、“これも日本人の個性”と開き直る手もあるが、外国人がそのように見ているという事実は知っておいても良さそうだ。