具体的な疑問をぶつけてみよう。「京都に持ち家に住んでいるが、最も安全な1等地だし、地震保険には加入しなくてもいいのではないか?」
答えは、「等地に限らず、持ち家のかたは絶対入ったほうがいい」と清水さん。実は、今回大きな地震があった熊本も同じく「1等地」に選ばれていた。
つまり、日本中どこにいても大地震は起きうるというのは大前提。その上で気にしなければいけないのは “持ち家である”“ローンが残っている”“貯蓄が100万円以下”“身を寄せる先がない”の4項目。1つでも当てはまったら、絶対に加入すべきだ。
「いちばん必要なのは、住宅を買って間もない人です。残債があるにもかかわらず手元にほとんどお金がない状態。買ったばかりの家が倒壊すると借金だけが残るといういちばん悲惨な状態になります。実際、阪神・淡路でも東日本でも、そういったかたが続出しました」(清水さん以下「」内同)
地震保険の必要性の高さは、住宅ローンなどの負債総額と被災後に残るお金を予測し比べるとよい。
「東日本大震災で被災者に支給された被災者生活再建支援金は、家の建て直しで200万円、建て直さなければ100万円です。生活再建に充分な金額ではありませんが、失った家の住宅ローンが残ればマイナスからのスタートとなり、生活再建は厳しくなります」
※女性セブン2016年6月16日号