またこれまでの経験から何よりも「築年数」を重視するというのは、30代の男性会社員・Cさん。
「清潔さや設備の綺麗さ、丈夫さなどはやはり築年数に比例する。リノベーション物件に住んだ時、“外見”は綺麗でも、水回りなどの内部は老朽化していたようで、住んでいる間に修繕が必要になったことがあります。あと、僕は身長が180センチ強あるのですが、古い物件だとキッチンの流しの高さなんかが低くて、単純に生活しづらかった。耐震基準などの面からも、少しでも快適に安心して住みたいので、築年数が5年以内の新しい物件を中心に探しています」(Cさん)
一方30代の男性会社員・Dさんは、「立地」をもっとも大事にしている。
「勤務地まで、いかに乗り換えが少なく、短時間で通えるか。都心や繁華街へのアクセスが良いか。電車での移動時間は人を疲弊させるし、条件の悪い場所だと出不精になってしまう。多少値が張っても、職場と都心へのアクセスがなるべく良い物件を選びます」(Dさん)
もちろん、これらの他に、家賃も重要な条件となるのは言うまでもないが、住まいの“譲れない条件”の順番はそれぞれ異なるようだ。聞いてみると、その人の思わぬ価値観が明らかになって、興味深いかもしれない。