ただ、そうして街中にキャラクターが溢れるようになるなかで、思いもよらない事件も起きた。
2018年6月、登場人物をデザインした市内の下水道マンホールの蓋に塗料を塗りつけるなどした疑いで高校生2人、大学生1人が器物損壊容疑で逮捕・送検されたのだ。いずれも首都圏からわざわざ沼津を訪れ、犯行の様子をインターネット上に投稿していた。
マンホールに描かれたキャラクターの顔が白く塗りたくられた画像がネット上に出回ると、ファンからは悲しみの声が相次いだ。自治体側はマンホールを一時撤去し、4か月かけて防犯カメラが完備されているエリアを中心に再設置するなど、対応に追われることとなった。
※週刊ポスト2019年12月20・27日号