(3)については、開始は既に時間の問題となっている。外国人が香港市場を通じて主要な深センA株を買えるようになる話であるが、深センA株市場には成長銘柄中心の中小企業板、創業板が含まれる。上海A株以上に人気が出そうである。
株価は売り手と買い手の駆け引きの結果として決まるものである。5月31日の急騰は何か具体的な材料があって相場が刺激されたというよりは、長い持合いで売りたい投資家が売り尽くした末の急騰といった感がある。加えて、奇妙ともいえる極端な狭いレンジでの持合いが続いたことで、国家隊や外資が底値を拾っているのではないかといった憶測が広がったことも要因の一つであろう。
下値は堅そうである。6月の本土市場は回復が期待できそうだ。
文■TS・チャイナ・リサーチ 田代尚機