「社員数が多いこともあり、業務上の成果を過大にアピールしないといけない。その結果、『メール出世術』が代々受け継がれています。上司にアピールしたい仕事がある場合や、後輩に自慢したいことがある時など、カジュアルにCCに追加する人が多い。宛先のなかでも役職者の順番が大事にされる。いい加減、仕事してますアピールや、“言ったよね”的にCCを使うのは辞めてほしいです」(Cさん)
メーカー勤務の30代男会社員・Dさんは、自身が送った代理店へのメールに対し、代理店からの返信時にどんどんCCが追加されていることを嘆く。
「『この人誰?』という人がCCに大量に入っているのは、普通に気持ち悪い。何をする人なのかわからないまま、いつか会うことがあるのかなと思っていても、結局顔を合わせることもなく、その仕事が終わっていることがほとんどです。一度聞いてみたら、『万が一自分が返信できないときの対応をさせるため』みたいな話でしたが、知らない人も見ているメールって、書き方もかしこまらなくちゃいけない気がして、面倒くさいです」(Dさん)
海外からは特異と指摘されることも多い日本人のCC文化。長らく続いたビジネス上の習慣は、これからも続いていくのだろうか。