ITバブルの頃、バリュー株はそれほど上がらず、「もう古い考えの投資法なのかな?」と疑ったりしましたが、バブル崩壊の最中でも上がっていった。このとき「バリュー投資は派手さはないけど、手堅くていい手法なんだ」と確信しました。
それからバリュー投資にこだわり続けて、2011年に資産1億円、アベノミクスが始まっていた2013年に2億円、現在は2億5000万円になっています。
株の投資歴は28年で、四半世紀を超えていますが、この間、「続けることの大切さ」を学びました。
たしかに相場やパフォーマンスが悪いときは、自分の口座を見たくなくなってしまいがちですが、それでは成長できません。うまくいっているときは、むしろ放っておけばいい。そうじゃないときこそ、どう向き合えば生き残るのかを、真剣に模索することが大切だと思います。
棋士の羽生善治さんが「才能とは、情熱や努力を継続できる力」と語っていましたが、まさに「継続は力なり」です。「続けること」でわかることがたくさんあります。だからこそ、若いうちに投資を始め、なるべく多くの失敗を経験することで自分も成長できると思います。
※マネーポスト2016年夏号