投資

スーパーの鮮魚売り場店員がFXで1億円を稼ぐまで

 簡単に説明すると、まずベースとなる「【1】スポット買い」をします。ただ、これだと相場が上がったときにしか利益にならないので、下がったときに儲かる「【2】売りのトラップトレード」を仕掛けるのと同時に、【1】の買いに対する「【3】ヘッジ売り」もします。「トラップ」とは、「50銭ごとに下がったら買う」とか「20銭ごとに上がったら売る」といった、一定幅での買い上がり/買い下がりなどをして、一定の利益になったら自動で利益確定する発注機能のこと。魚釣りで複数の仕掛けをセットして、かかるのを待つイメージですね。

 基本はこの3本柱で、さらに【2】の利益分で「【4】買い増し」、【3】の利益で「【5】ヘッジトレードの売り増し」も行なっています。これが、上がっても下がっても利益を狙う「くるくるワイド」の基本です。

 トータルの利益が1億円を超えたのは2014年頃でしょうか。ちょうどその頃、スーパーをやめて専業投資家になりました。得た利益の半分は出金して、家や車も買いましたし、これまで110円の牛乳を買っていたのが230円になったり、日常生活の底上げに使っています。

 専業になって毎年目標にしているのは、口座に入っている金額を2倍にすることです。ただし、「儲けすぎるな」ということを心掛けています。儲けたいという「欲」のせいで、大きすぎるポジションを取ったり、ナンピンしたりして破産してしまったり……儲けようと思ったらリスクをとらざるを得なくなります。調子がいいときこそ欲が出てしまうので、「あまり儲けすぎなくてもいいんだ」と心に留めています。

※マネーポスト2016年夏号

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