日本全国で愛されるカレー。なかでも独自の進化を遂げているのが石川県金沢市の「金沢カレー」だ。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生氏は、こう説明する。
「金沢カレーは、黒くて濃厚なルーにキャベツの千切りが添えられているカレーです。トッピングとしてとんかつがのせられており、さらにそのとんかつにはソースが掛かっています。ステンレス製の皿に盛られ、フォークか先割れスプーンで食べるのが一般的です。元々は金沢市の『カレーのチャンピオン』で考案されたと言われています」
その金沢カレーを全国でチェーン展開しているのが、「ゴーゴーカレー」だ。
「『ゴーゴーカレー』は、金沢カレーをいち早く全国で展開したチェーン。2008年に東京新宿に1号店を出してから、関東と中部地方を中心に、近畿、中国、九州にも出店、現在は70店舗以上が営業中。アメリカとブラジルにも出店しています」(小浦氏)
ゴーゴーカレーの愛好者である男性会社員・Aさん(40代)は、その濃厚な味わいがクセになってしまうという。
「ルー自体がものすごく濃厚で、とろみが強く、ごはんと合わせると、絶妙な食感になるんですよね。なんとも言えない食べごたえがあって、大好きです。さらにマヨネーズをたっぷりかけたキャベツの千切りと合わせて食べても、新たな食感が生まれます。キャベツがお替り自由というのもうれしいです」
Aさんがいつも注文するのは、定番の「ロースカツカレー」。サイズは中盛だという。ちなみに、ゴーゴーカレー新宿総本店での税込み価格は800円(以下すべて、新宿総本店での税込み価格)だ。
「カツカレーの方がボリューム感はあるのですが、カロリーを気にしていつもロースカツカレーを選んでいます。ゴーゴーカレーのロースカツは薄切りになっていて食べやすい。実際はカロリーも結構なものではあると思うのですが、食べやすい分“カロリー過多”になっているという感覚が薄れるんです(笑)」(Aさん)