「まずはキャラの可愛さです。デザインや設定なども、日本の“萌え”をよく理解している。さらに美麗なキャラたちの立ち絵がヌルヌルとLive2D技術で動きます。ホーム画面を見ているだけで癒されます。戦闘時やストーリーでアニメシーンを多用する作品もあり、クオリティの高さには驚かされます。
優れた3Dアクション作品があるのも大きいです。滑らかに動く美麗なグラフィックと操作性の高さをスマホで可能にしたのは素晴らしい。スタイリッシュで爽快そのもの。日本未配信のタイトルにも期待しています」(Bさん)
クオリティ面でも日本製と引けを取らないレベルに進化しているという中国製ゲーム。すっかり虜になったBさんは最近、プレイしていて感じることがあるという。
「中国製ゲームも作品によって差はありますが、日本のアニメやゲーム文化をトレースしているだけでなく、“リスペクト”している感じも伝わってきます。そのうえで独自の表現を加えているイメージです。好感が持てます」(Bさん)
また、スマホゲームから一度離れたものの、中国製ゲームで復帰を果たした人もいる。20代女性会社員・Cさんは、かつて“人権キャラ”といわれる、ゲームを進める上で持っていることが大前提とされるほど重要なキャラの存在に嫌気が差して引退した過去を持つ。
「通常のスマホゲームだと、人権キャラがいないときつい場面はすごく多いんです。それが期間限定キャラだったらなおさら辛いし、低レアキャラが好きになりがちな私には苦痛でした。でも、最近Twitterで知った中国製ゲームは、ただ高レアのキャラを揃えればゲームが進行できるわけではなく、低レアキャラを含めて考える必要があります。低レアキャラの活躍の場があるのがうれしい」(Cさん)
これまでCさんは、日本製ゲームの女性キャラの露出の多さにも疑問を感じていたという。実際、昨今のスマホゲームは、女性キャラがほぼ水着のような過剰な露出をしていたり、冬のイベントなのに不自然に露出した衣装だったりするケースも少なくない。
「最近始めた中国製のゲームは過剰な露出が少なくて、安心するというか。キャラ自体もかわいいし、服のセンスもよくて好きですね」(Cさん)
着実にユーザーの心を掴みつつある中国製スマホゲーム。今後、日本市場でますますその存在感を大きくしていくかもしれない。