小諸そばは唯一「ヒレカツ」を提供
小諸そばは、都内を中心に76店舗を展開中だ。
「都内集中型のそばチェーンが小諸そばです。テーブルにネギや梅干しが置いてあって、客がセルフで取るシステム。ゆで太郎システムと同様に、丼ものとのセットメニューが充実しています」(小浦氏)
小諸そばで提供される単品のかつ丼は「ヒレカツ丼」(520円)だ。記者Aが実際に食べた。
「丸くて小さなヒレカツが3枚載せられています。ヒレカツを使っているのは、今回の3つチェーン店のなかでは小諸そばのみ。さらに三つ葉が載っているのも、ほかのそばチェーンとの違いです」
玉ねぎととんかつを卵でとじているのは同じだが、卵に特徴があったという。
「調理する人によって変わってくるところなのかもしれませんが、小諸そばの卵は“半熟感”が強めでした。出された直後は白身も透明な状態で、トロッとした食感を楽しめます。味付けは全体的に優しい感じ。ヒレカツは結構柔らかくて、とてもおいしいです」(記者A)
安さで選ぶか、ボリュームで選ぶか
ゆで太郎、名代富士そば、小諸そばという3大チェーンのかつ丼をそれぞれ食べ比べた記者A。それぞれの印象の違いについて、こう分析する。
「富士そばの500円という価格は、やはり魅力的。かつ丼というだけでそもそもボリュームがあるので、お得感が大きいのは確かです。
ゆで太郎の2種類のかつ丼は、富士そばや小諸そばに比べてボリューム感があるように思いました。その分値段も高くなっていますが、たとえば同じ値段くらいのハンバーガーを食べるよりは余裕でボリューミー。個人的には、信越食品のゆで太郎の590円のかつ丼は結構お得だと思います。
小諸そばは、ヒレカツ丼ということで、また別枠という印象です。脂身のない柔らかいヒレカツが好みなら、小諸そば一択だと思います」
意外と個性的な3大そばチェーンのかつ丼。好みに合わせて、選んでみるのもいいだろう。