それを踏まえた上で、実際に検索してみよう。まず、Yahoo!で「胃がん」で検索すると、トップには国立がん研究センターのサイトが表示される。
「2018年1月からYahoo! JAPANと国立がん研究センターが連携して、検索画面のトップに同センターの情報が表示されるようになりました。それらはエビデンス(=科学的根拠)に基づいて公表されているものですから、信頼に足ります。こうした傾向はGoogleなどでも見られるようになっています」(大野さん・以下同)
だが、検索時に組み合わせるキーワードによって、表示される内容はガラリと変わる。次に「胃がん サプリメント」と検索してみると、途端に二次情報が増えるのだ。
「がん治癒とサプリメントの関係は解明されていません。正確な根拠はありませんから、公的研究機関がそうした情報を掲載することはありません。そうすると、広告がらみの情報や個人的な見解などが一気に増えるのです」