新型コロナウイルス感染拡大を受けて、4月7日に7都府県に緊急事態宣言が発令。16日には対象地域が日本全国に拡大された。生活に必要な場合を除き、不要不急な外出の自粛が要請され、多くの店舗も休業を余儀なくされている。そうした中で、音楽ファンのライフスタイルも変化しているようだ。
「4月に入ってからは、レコード店が軒並み休業に入ってしまい、ショックです」
そう話すのは、出版業界に務める都内在住40代の男性会社員・田口さん(仮名)だ。
「私の趣味は音楽鑑賞。邦楽・洋楽問わず、なんでも聞くんですが、いちばんよく聞くのはロックやソウルミュージックです。Apple Musicなどのサブスクリプションサービスも利用していますが、CDやレコードを買って、コレクションすることが何よりも楽しい。新型コロナの問題が起きる前までは、週に2~3回は渋谷や新宿のCD・レコードショップに行って、CDやアナログレコードを買っていました。音楽に使うお金は毎月5~10万円くらいです」(田口さん)
しかし、緊急事態宣言が発令したことで、都内の大手CDショップの多くが営業を見合わせている。タワーレコードのほとんどの店舗は「当面の間」休業という状態、渋谷センター街入り口にあるSHIBUYA TSUTAYAも休業中だ。また、関東圏を中心に展開するCD・レコードショップチェーンの「ディスクユニオン」も全店休業となっている。