住まい・不動産

テレワーク普及で“東京”崩壊の未来も? 若者は田舎、中高年は郊外へ

コロナを機に都心部の過疎化が進むという見方も

コロナを機に都心部の過疎化が進むという見方も

 新型コロナウイルスによって、私たちの生活は大きく変化した。働き方などにおいて新しい様式が定着したことによって社会も急速に変わりつつある。そうした中で若者においては、これまでのような都市での過ごし方や娯楽の楽しみ方も変わってくるだろう。はたしてどんな未来が待っているのか。

 これまで以上に在宅勤務が普及すれば、賃料の高い都心にオフィスをかまえる必要がなくなり、都心のレストランも存続できなくなるかもしれない。オフィス街になくてはならなかった商業施設も店じまいの憂き目に会い、都心部はますます過疎化することになる。

 そうなれば、“東京”は崩壊すると言っても過言ではない。魅力を失った東京からは、若者の姿がなくなるという。

「若者は田舎に流れ、そこでテレワークをするようになる。実は、すでにコロナ前から若者の地方移住熱は高まっていて、認定NPO法人『ふるさと回帰支援センター』への相談件数は10年前と比べ10倍に増えました。コロナの影響で今後ますます加速するとみられます」(経済アナリストの森永卓郎さん)

 都心のような3密ではないため、感染リスクも低下しそうだが、田舎は人間関係においては“密”を求められる。

「田舎では物々交換や消防団、自治会などの役割を果たさねば住み続けられない。柔軟な若者ならなんとか対応できるでしょうが、都会暮らしが長い中高年は抵抗を感じ、都心にも田舎にもなじめない人が多くなる」(同前)

 若者と高齢者は田舎に、中高年は都会の郊外の“とかいなか”で妥協する、という分断が起こることが考えられる。

 都会と田舎を行き来することでの“帰省感染”を避けるため、グーグルとアップルが開発し、厚生労働省が提供する予定の「濃厚接触通知アプリ」をスマホに入れることなど、より入念な予防策が奨励されるだろう。

コロナで「消えるもの」「新常識になるもの」50_その1

コロナで「消えるもの」「新常識になるもの」50_その1


コロナで「消えるもの」「新常識になるもの」50_その2

コロナで「消えるもの」「新常識になるもの」50_その2


コロナで「消えるもの」「新常識になるもの」50_その3

コロナで「消えるもの」「新常識になるもの」50_その3


コロナで「消えるもの」「新常識になるもの」50_その4

コロナで「消えるもの」「新常識になるもの」50_その4

※女性セブン2020年6月11日号

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