(4)金先物・金CFD
金先物は将来の決まった時期に、決まった金額で金の受渡を約束する取引のこと。例えば金を1か月後に現在価格で購入する約束をしておき、1か月後に当時の価格で金を受け取るといった具合だ。受け取り時の金価格が上がっていれば、通常よりも安く購入できたこととなる。
また期限が来る前に売り(転売)、その差額を現金で受け取ることもできる(差金決済)。FX(外国為替証拠金取引)と同様に「売り」取引から始めることもできるので、下落相場でも利益を出すチャンスがあり、少ない資金で大きな金額の取引ができる「レバレッジ取引」も可能。反面、レバレッジ取引はリスクも大きいので、資金管理も含めて慎重さが求められる。
【金先物の主な取扱会社】
岡地、岡藤商事、岡安商事、カネツ商事、コムテックス、日産センチュリー、フジトミ、フジフューチャーズ、北辰物産、楽天証券ほか
金CFD(差金決済契約)は、ほぼ金先物の差金決済取引と同じ仕組みだが、期限を決めずに取引ができる。また売買にかかる手数料も無料や安価の会社が多い。
【金CFDの主な取扱会社】
IG証券、GMOクリック証券、DMM.com証券、マネーパートナーズ
これらの方法以外にも、金鉱山や金に関連する事業を展開している企業に、株や投資信託などを通じて投資をするという方法もある。金価格の多くは、米国や英国の価格が基準となっているため、売買時には為替レートにも留意しておくといいだろう。
昨今の金価格の上昇を受けて注目が集まる金投資だが、実際に投資する場合は、各自の資金力やリスク許容度に合った投資法を選びたい。