財布にたくさん入ったクレジットカードやポイントカード。整理した方がいいのはわかっていても、何を捨てればいいのかわからない、という人も多いだろう。
「少し前までは、クレジットカードを選ぶ際、獲得ポイントの還元率やサービスなど、便利さや特典を重視する傾向にありました。ですがここ最近は、クレジットカードを持つことに対する不安やリスクについて、考える人が増えているようです」
というのは、クレジットカードや電子マネーに詳しい消費生活評論家の岩田昭男さん(以下、「」内同)。
実際、クレジットカードの不正使用被害額は、2015年1年間で、120億円(日本クレジット協会調べ)に上り、カード情報を含む、個人情報の流出に関するニュースの報道も後を絶たない。
言わずもがなだが、カードを持てば持つほど、盗難や不正使用などの被害に遭う確率は高まるのだから、不要なカードは処分した方がよさそうだ。では、何枚持つのが妥当なのだろう…。
20~60才代の男女3500人を対象にジェーシービーが行った『クレジットカードに関する総合調査』(2015年度版)によると、クレジットカードの保有率は84%。平均保有枚数は3.2枚で、普段、携帯している枚数は平均2枚だという。