家計

住宅ローン金利が低下中 借り換えを検討する姿勢持つべき

 とはいえ、借り換えには数十万円単位の費用がかかり、手続きも面倒。差額に目を奪われ、失敗をしないよう、借り換えは、残期間3年以内の人以外全員検討すべきだと前出の畠中さん。その上でまず必要になるのが、現在のローンの「償還表」だ。償還表とは、借り入れが全期間固定金利なら借入時に渡されるもので、変動金利なら半年ごとに郵送されてきているはず。

「償還表を見ないと、残債や今後支払う利息、残期間が正確にわからず、借り換えの試算ができません」(前出・中嶋さん)

 もし見つからなければ、金融機関に再発行を頼めば大丈夫。償還表が用意できたら、いくら得するか調べてみよう。

「銀行のサイトには“借り換えシミュレーション”があり、償還表を基に該当する数字を打ち込むだけで試算できます。窓口や電話でも問い合わせられます」(中嶋さん)

 総支払額で減った金額だけ、この先支払う利子を節約できるということになる。

「残期間が数年しかない人が借り換えなくていいのは、借り換えにかかる費用を考えるとメリットがあまりないためです」(畠中さん)

 総支払額が減ったからといって、喜ぶのはまだ早い。借り換えには数十万円の手数料がかかるのだ。この手数料を差し引いても得する目安を、中嶋さんはこう語る。

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