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あんなに食べてたのに… 消費者の声から探る「菓子パン離れ」の背景

菓子パン・調理パンを買わなくなった理由は?(イメージ)

菓子パン・調理パンを買わなくなった理由は?(イメージ)

 新型コロナの流行以降、菓子パン・調理パンの販売が低迷している。総務省・家計調査を見ると、2020年3月以降の2人以上世帯の「食パン」の支出額は前年同月比でプラスで推移しているが、一方で菓子パンなどを含む「他のパン」の支出額は軒並み前年同月比マイナスとなっている。特に4月は前年同月比12.07%減と大きな減り幅で、8月に入っても8.55%減と、減少傾向に歯止めがかからない。「菓子パン離れ」とも呼べる減少の背景に、何があるのだろうか。消費者の声から探ってみよう。

 20代の女性会社員・Aさんは、コロナ以前は1日2個は菓子パンを食べていたという。

「会社に行くとき、軽食とランチとして、コンビニで2~3個買っていました。シールを集めるとお皿がもらえる、といったキャンペーンにもよく参加していました」(Aさん)

 そんな生活も在宅ワークになり、昼食事情は一変した。

「菓子パンって、カロリーの割に腹持ちは良くないんですよね。家で食べるようになって、まずコンビニで何かを買うことがなくなりました。家の近くでお弁当をテイクアウトしたり、自炊をするようになり、自然に菓子パンを食べなくなったんです。以前はすぐお腹が空きましたが、今はそれがなくなりました。健康のためにも、自炊を続けようかなと思っています」(Aさん)

 30代の女性会社員・Bさんは、米より小麦系のものが大好き。砂糖やバターも合わさった菓子パンは大好物だった。とりわけ仕事のストレスがあると、コンビニに行って菓子パンを買っていたと話す。

「仕事を乗り切ったご褒美にストレスの捌け口みたいな感じで、1日1個は食べていました。でも、在宅ワークになってストレスが減ったせいか、甘いものを食べたいとあまり思わなくなりましたね。コロナ太りどころか、コロナ痩せしています」(Bさん)

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