いまや1日の売買代金が連日7000億円を超え、東証1部全体の4分の1近くを占めるほど人気沸騰中の任天堂株だが、実は日経平均を構成する225銘柄ではない。
そもそも日経平均は、日本経済新聞社が東証1部銘柄のうち取引が活発な流動性の高い225銘柄を選定して算出される。京都が本社で、かつては大証中心の取引だった任天堂株は、選ばれることもなかった。
2013年に東証と大証が市場を統合したため、それ以降はたびたび採用候補に挙げられてきたが、これまでは不採用が続いてきた。前出・藤井氏が語る。
「日経平均225銘柄は毎年10月の第1営業日(今年は10月3日)に『定期見直し』が実施され、市場流動性とセクター間のバランスを見て構成銘柄が入れ替わります。その新規採用銘柄と除外銘柄は9月初旬に発表されますが、こればかりは日経新聞が決めることなのではっきりしたことはいえません。ただ、任天堂が採用される可能性はあります。
日経平均採用銘柄になれば、インデックスファンドが日経平均に連動させるために株を買い集める『インデックス買い』などで株価上昇の期待は高まり、間違いなくポジティブに働くでしょう」