30代の男性会社員・Bさんは、漫画は読んでおらず、子供が見ているアニメを何話かながら見したくらいだ。「なるほど、これは人気になるのもわかる」と思ったそうだが、先日70代の母親に電話した際、母が『鬼滅の刃』の話題を振って来たことに驚いた。「これはもう社会現象なんだな」と実感したと同時に、「『鬼滅』の話題ばかりなのは、ちょっと食傷気味」と本音を漏らす。
「母からの電話は、『テレビで見たよ。すごい人気なんだってね。母さんもアニメ見た。主人公の男の子、本当にいい子だね』などと、話が止まらないんです。普段は電話をかけてこないのに、『あのセリフ気に入った。あんたはどれがいい? ちなみに父さんはね……』と意見交換を求めてくる」(Bさん)
Bさんの妻(30代)と子供(小学2年生)も『鬼滅の刃』の大ファンで、劇場版もすでに2回見に行ったほど。やはりここでも、話題は“鬼滅づくし”となっている。
「家の中でも『鬼滅』の話題一色で、グッズもたくさんあります。妻は煉獄(杏寿郎)さんファンで、息子は炭治郎の羽織を着て“鬼滅ごっこ”に夢中。『水の呼吸』を習得するための“修行”に熱心に取り組み、登場人物たちの名前を漢字で書けるように“全集中”で練習しています。
また、息子は90代のひいおばあちゃんが『大正生まれ』と知って感動したようで、学校で自慢しているようです。僕も最初は面白く見守っていましたが、ちょっとお腹いっぱいです(苦笑)」(Bさん)
一方で『鬼滅の刃』をまったく見ていない人たちの中にも、困惑する人たちはいる模様。30代の男性会社員・Cさんは、「いろんな趣味の人がいていいのに……」と漏らす。