大人の都合で振り回される受験生の負担は計り知れない。大学ジャーナリストの石渡嶺司さんが言う。
「大学入試では、ひとたび要項が公表されたら変更されない、というのが大原則。ところが、今年は一度ならず、二度三度と入試要項の変更があり、受験生だけでなく保護者や高校の先生がたも振り回されました。共通テストの英語民間試験と国語・数学の記述式問題の導入見送りだけでなく、『AO入試』も『総合型選抜』と改められ、選考方法も直前になって変更されました」
また、信州大学や千葉大学などの国立大学の一部の学部や、神田外語大学や駒澤大学といった私立大学の全学部入試においては、面接をオンライン化する動きもあり、受験生はオンライン環境まで整える必要が出ている。
※女性セブン2020年12月3日号