孫正義氏の誘いを断わった
システム開発などを行なうオプティム社長・菅谷俊二氏(31位)は学生時代、ビジネスコンテストで、ファイルをダウンロードする待ち時間に動画広告を流すアイデアを披露。審査員だった孫正義氏から「そのアイデアを3億円で買う」と提案され、入社の誘いも受けたが「自分で起業する」と断わったという。
若手経営者にはユニークな経歴を持つ面々が揃う。コロナ治療でも期待されるバイオベンチャーのヘリオス社長・鍵本忠尚氏(61位)は、九州大学病院に医師として勤務していた頃、難病に苦しむ患者を見て起業を志したという。
法律相談サイトを運営する弁護士ドットコム会長・元榮太一郎氏(98位)は、名門事務所で弁護士として働いていた時に「もっと弁護士を身近にしたい」と同サイトを立ち上げた。2016年の参院選では、千葉県選挙区から立候補し、当選。自民党所属の議員として活動している。
ライザップグループ社長・瀬戸健氏(63位)はダイエット事業で成功した。経済ジャーナリストの森岡英樹氏が語る。
「高校時代、交際していた女性のダイエットに付き合って様々なアイデアを出したことが起業に役立ったそうです。ちなみにその彼女が痩せた途端に大学生に横取りされたことが悔しく、それをきっかけに瀬戸社長は一念発起して大学に合格したそうです」