「たとえば関西大学は、早いうちから対面講義を再開していました。しかし、同大学では秋に学生のサークル活動を通じてコロナのクラスター(集団感染)が発生しており、約1900名の学生が自宅待機になったと報じられています。同大学はコロナ対策を徹底していたと言われていますが、それでもクラスターが発生してしまうケースはあります。
いくらキャンパス内で感染予防対策を講じても、部活動や学外でのサークル活動を全面的に解禁してしまうと、そこまでの面倒を見きれないというのは正直なところでしょう。学生のニーズに応えることはとても大事ですが、それによって生じる影響についても慎重に議論しなくてはなりません」(Bさん)
大学入試シーズンの真っ只中だが、夢のキャンパスライフを思い描いて入学してくる新入生には、まだまだ厳しい状況が待ち受けていることだろう。もちろん、大学側もあらゆる方向で施策を講じている。各大学には情勢に応じたフレキシブルな対応を期待したい。