「店員さんは『アレルギー対応食や離乳食の場合は持ち込み可です。お子様によってご事情が異なりますので、親御さんのご判断にお任せします』と言いました。それを聞いたAさんは、『じゃあ安心してパン食べさせられる~』ってホッとしていたようでした」
ランチ会は無事スタート。なかなか会えなかったこともあり、育児の話題を中心に盛り上がったそうだ。時間はあっという間に経ち、締めのデザートを食べてお開きとなろうとした時、Aさんは子供にチョコレート菓子を渡し始めた。そのことがきっかけで再度険悪なムードとなる。
「Bさんが『デザートくらい注文したほうが良いんじゃない? (佐藤さん・Bさんの)子供たちもお子様ランチについてきたデザート食べるし……』と、少し強い口調でAさんに話しました。そうするとムスっとした表情でAさんが、『えー、でももうあげちゃったもん。追加で頼むのは食べすぎになっちゃうし……』と言ったんです。空気は最悪でした……」
店員に確認した際、子供の食事の持ち込みは親の判断で、と言われたことは確かだが、Bさんとしては、店を利用している以上、1人1品は注文すべきという考えを持っていたようだ。しかしAさんは、その考えには賛同できない様子だったという。
「付き合いが長いママ友たちということもあり、出会った頃よりもお互いが自分の意見を主張するようになった気がします。せっかくのご縁で仲良くなったので、こんなことで仲間割れは避けたいのが本音です」
AさんもBさんも間違ったことをしているつもりはないだけに、佐藤さんとしてはどちら側にも立つことができなかったと話していた。この件をきっかけに、やり取りが盛んだったグループLINEは、とても静かになったという。
SNSでも時折話題に上がる、外食時の子供の分のオーダー問題。子供によって事情も様々なので答えを一つに絞ることはできないが、今回の佐藤さんのケースのように、まずは店側に確認するのが大切なのではないだろうか。