コロナ禍の自粛生活で利用者が急増しているネット通販。購入時に手に取って商品を確認できない分、「口コミ」や「レビュー」をチェックする人も多いだろう。しかし近頃は、サクラによる「偽レビュー」が後を絶たず、劣悪品をつかまされるケースも多い。
静岡県に住むA子さん(65才)は、コロナ禍で買い物にも行けず、慣れないパソコンを使ってネットショッピングに挑戦。やっとほしい商品を見つけ、買うかどうか悩んだ末、高評価ばかりのユーザーレビューを見て購入を決意した。しかし、後日届いた商品は、ユーザー評価とは正反対の粗悪品で、ガックリ。
「ぼくもユーザー評価の高さを見て購入し、何度も失敗しました」と話すのは、サクラによる偽レビューを見抜くWEBサイト『サクラチェッカー』を開発したユウさんだ。
3~4年前は、明らかに怪しい変な日本語のレビューもあったというが、最近は日本人がアルバイト感覚で偽レビューを書くことも多く、見破りにくくなっている。
「ショップ側が実際に商品を購入させて、高評価レビューを書くことで商品代を無料にするなどのケースもあり、ますます巧妙化しています。偽レビューの見分け方としては、『同じ日に集中してレビューが書かれている』『評価の星が5か1しかない』『似た商品ばかりに投稿をして、しかも5の評価しかつけていないレビュアー』など。これらは怪しいですね」(ユウさん)
サクラが多い分野は、美容家電、ダイエットグッズ、折りたたみ傘、枕、イヤホン、モバイルバッテリー、ゲーム周辺機器などだという。
ちなみに『サクラチェッカー』のサイトを開き、検索窓にアマゾンに出品されている商品のURLか商品名を入力すると、レビューの信頼性を判定できる。購入時の参考にしてほしい。
※女性セブン2021年3月4日号