家事を担うのはいまだに女性であることが多い。総務省調査によると、実際に家事にかかわる時間は、妻の1週間平均3時間28分に対し、夫はわずか44分。依然、家事分担の偏りがある現状が見て取れる。
東京都在住の主婦・佐藤結子さん(47才・仮名)は夫のリモートワーク生活で「精神的に追い詰められた」と話す。
「私が目の前で掃除をしていても、夫は無視。昼ご飯を出せば、食器を下げるどころか『ごちそうさま』すら言いません。でも、やっていない部分が目に付くと、“家事はどうした”と指摘する。一日中監視されているようでした。主婦なので家事が“仕事”なのは理解していますが、息抜きくらいさせてほしかった。幸い夫は出社するようになりましたが、あの生活が続いていたら、耐えられなかったかもしれないです」
日本社会には、女性が苦しみやすい構図がまだまだ残っているようだ。
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※女性セブン2021年4月8日