仕事、家事、子育て、趣味、SNSのチェック……日々の生活のなかで“やるべきこと”が多すぎて、時間が足りないと嘆く人も多いはず。いかにして“時短”を実現するかは、現代人の大きなテーマだ。様々な分野で成功を収める“一流”の人たちともなればなおさらだが、彼らが実践していた“超時短術”に共通していたのは、「衣食住」の「衣」にかかる時間を節約することだった──。
アップルの創業者スティーブ・ジョブズ(享年56、2011年逝去)は、イッセイミヤケの黒いタートルネックのシャツに、ぼろぼろのジーンズが定番スタイルだったが、これは「服を選ぶための時間を仕事に割り当てたい」という理由からだったといわれている。
フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ(36才)もグレーのTシャツとジーンズばかり着用しているが、重要な判断を迫られる毎日の中で「余計な意思決定に頭を使いたくない」という思いからだ。同じく、アメリカ元大統領のバラク・オバマ(59才)も、就任期間中に紺色以外のスーツを選ぶことがなく、それが彼の「ユニフォーム」だといわれていた。
NiziUやTWICEなどK-POPアイドルのプロデューサーとして知られるJ.Y.Park(49才)が、朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系・3月3日放送分)で「毎日、研究している」という時間の節約法を明かすと、ビジネスマンから主婦まで「参考になる」と反響を呼んだ。
まず、J.Y.Parkの特徴的なヘアスタイルは、整髪料でセットする時間を短縮できるよう、何もしなくてもスタイリッシュに見える髪形にカットされている。
洋服は季節ごとに2セット準備し、時短ではけるようにベルトのいらないウエストがゴムのズボンしかはかない。靴も、しゃがみ込んで履くと時間がかかるので、「足をスッと入れたら、そのまま履けるような靴を選んでいる」と語った。
着るものを決めてしまえば、それだけでかなりの時間が節約でき、その時間を“やりたいこと”に費やすことができる。「衣」で悩まないことが、成功への第一歩となるのかもしれない。
※女性セブン2021年4月17日号