「滞納分を後から支払う後納制度があります。ただし、これができるのは、過去5年間(平成30年9月まで)。それを過ぎると、納めたくても納められません」
ガーン。もう手遅れだわ…。
「ただし、経済的に厳しいなどの理由で免除や猶予申請をしている場合、10年以内は追納が可能。その期間は加入期間にカウントされますから、年金を払えない時は、滞納するのではなく、ぜひ、申請をしておきましょう」
妹は、申請をしてなかったはず…。でもまぁ、仮に追納できたとしても、保険料をまとめて払うとなると相当な額よね。ぶっちゃけ、それでも払うメリットってあるの?
「あります(きっぱり)! 40年間の総払込額は現在の保険料で換算しても約780万円。仮に85才まで20年間年金を受け取ると、約1560万円となり、ほぼ倍額で、民間の個人年金保険ではとても実現できないといわれるほど“お得”なんです。さらに保険料は、所得から全額控除されるので、節税効果も大きい。もう一度言います! 国民年金って、かなりお得な制度なんですよ」
追納できる裏ワザ&受給額が増える裏ワザとは?
あわわ、保険料を納めた方がいいのはよくわかったわ! でも、妹は免除申請してないし万事休すでしょ。
「じつは、裏ワザ…つまり、最後の救済措置があるんです。それは、“60才以上での任意加入”。国民年金の納付義務は60才までですが、その後も任意で加入でき、未納期間のカバーにあてられるんです」