2018~2020年の間、熱心に視聴していたBさんだが、最近はすっかり熱が冷めてしまった。「結局YouTuberだと実感した」という。
「視聴し始めたのは、輝夜月とバーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさんに衝撃を受けたのがきっかけでした。当時は真新しさがあって、特別感もありました。とはいえ最近は、話がうまくてゲーム上手い人がやっぱり人気になっていて、『外見がバーチャルキャラというだけで、結局YouTuberと何も変わらないんだな』と思うようになりました。
キャラというより、“中の人”の存在感が強くなってきたということなんでしょう。当たり前だと言われればそりゃそうなんですけど、僕はVTuberを“別物”として見ていたので、YouTuberにどんどん同化していった感覚を覚えました」(Bさん)
Bさんは、VTuberに惹きつけられた理由として、“素人感”を感じていたことも大きかったという。「今は素人からタレント化してきた印象」とみる。
「『ニコニコ動画』の歌い手や生主からの転生が幅を利かせてきた感じがあります。企業が運営していることから、安定した収益のために経験者を採用するのは仕方ないことですが……。ただ、素人感のあるVTuberが、目立ちにくくなってきたのは残念。登録チャンネルを整理してから、あらためて自分好みの個人VTuberを発掘できればと思います」(Bさん)
メーカーで働く30代の男性会社員・Cさんは、“VTuber断ち”をしており、視聴を続けるか悩んでいる。黎明期には「3次元のアイドルと違って、スキャンダルがない」と思っていたが、ふたを開けてみれば、“中の人”の都合や失言、炎上に左右されてしまい、最悪は引退もあり得ることを知った。