電子書籍でも、「買ったけど読まない」という状態にある人がいる。不動産業界で働く20代男性会社員・Cさんだ。外出自粛が続く中、所有する本はすべて電子化し、購入する本は電子版を選択するという徹底ぶり。そんなCさんは、読み放題サービスを利用してから、少しずつ歯車が狂い始める。
「本は電子化して、部屋がめちゃくちゃスッキリ。今後は本を買うなら電子版だと思い、漫画や小説をバンバン買いつつ、読み放題サービスを利用し始めたんです。すると、読み放題サービスではレビューが良い本が気になってダウンロードするものの、そのまま放置することが多くなりました。やっぱり、本はモノとして目に見える状態じゃないと読まなくなるかもしれません。でも、今さらアナログに戻すのはちょっと……。悩ましいです」(Cさん)
コロナ禍で時間があるからこそ、本を読むチャンスなのだが、なかなか思い通りにはいかない現状があるようだ。