パートの収入は変動するうえ、体力的にいつまで続けられるかわからない。こういった変動する収入を“予備費”として貯蓄し、固定収入である年金を生活費に充てることで、家計を安定させている、というわけだ。
最近は体を労り、週3日は仕事を休んで“ひとり時間”を満喫しているという。
「自転車で遠出をして外食をしたり、銭湯の露天風呂に浸かるのがいまの楽しみです」
家計が安定すると、休むことも心から楽しめるようだ。
畠中さんのアドバイス
【年金で生活費をカバーできているならいつ仕事を辞めても大丈夫!】
「年金を生活費にして、パート代を貯蓄する方法は賢明。これならいつパートを辞めても大丈夫。ショコラさんはいまでも厚生年金に加入しているので、退職した後に年金の支給額が上乗せされる点でも安心です。パート勤務の主婦も社会保険に加入できる環境であれば、加入するのがおすすめです。年金受給額が増え、休業補償も受けられますから。企業年金の代わりに『確定拠出年金』に入るのも手です」
ショコラさんの節約・貯蓄POINT
【健康に関する費用や娯楽費は抑えすぎず予備費から回す】
1LDKのマンションを47才のときに購入。ローンは繰り上げ返済や遺産で完済。銭湯代や外食費は趣味・娯楽費から。健康診断のオプション代1万2000円などの大きな出費は予備費から。予算12万円のうち余ったお金は翌月に繰り越したり予備費に回している。
【プロフィール】
ショコラさん/65才。都内でひとり暮らし。46才で離婚し、息子2人は独立。著書に『65歳から心ゆたかに暮らすために大切なこと』(マガジンハウス)。
取材・文/桜田容子 撮影/菅井淳子
※女性セブン2021年6月10日号