2010年に肺がんで他界した芸能リポーター・梨元勝さん(享年65)の妻である玲子さん(74才)も、配偶者の死という大きな悲しみを「横の関係」によって癒すことができたと振り返る。
「夫が亡くなった直後は、会社関連の事務処理などに追われて悲しむ間もありませんでした。少し落ち着いたのと同時に寂しさがどっと押し寄せてきて、夫の声を聞きたくなった。そんなときに声をかけて、気を紛らわせてくれたのが、中高時代の親友や、趣味の宝塚観劇で知り合った友人でした。後に友人も同じ経験をしたことで絆がさらに強まり、いまではみんなで『あの人は○○だったよね』と亡き夫の愚痴を言い合って、互いに支え合っています。
長女の麻里奈(41才)は『またお母さんが悪口言っているよ』と天国の夫に向かって言っていますが、たとえ愚痴でも夫のことを思い出すのが供養だと思います(笑い)。いまも私と同居してくれる麻里奈と、友達にはずいぶん助けられています」
老後は、気の置けない友人との「横の関係」を作ることを意識したい。
※女性セブン2021年6月24日号