松田:確かに、演奏家や劇場は超一流なのに不思議だなあ、と子供のころからずっと気になっていました。
松井:松田さんは、すごいことで悩む子供だったんですね(笑)。
松田:有力な考え方は、17世紀の「ピューリタン革命」のあと、宗教的な理由で庶民が音楽を楽しむ風習が途切れてしまった、というものです。
一方、私は、イギリス人は創造的作業(作曲、絵画、料理)より実際的作業(演奏、研究)が得意で、「極上」のモノに接したければ、おカネを出してどこからでも呼べばいいじゃないか、という気風が強いからだと思います。
実際、ヘンデル、ハイドン、モーツァルトといったドイツ、オーストリアの大作曲家がイギリスで大歓迎されましたね。ウィンブルドンでの外国人テニス選手の活躍ぶりを見ても、同じことが言えるかもしれません。まあ、松田説などどうでもいいです(笑)。
松井:いえ、そういう話こそ、FXの世界を身近にしてくれるように思います。ほかにはありませんか?
松田:では、「調子に乗り過ぎ」と言われるのを覚悟で、国際ビジネスマンの間で知られている小咄をいくつかご紹介しましょう。
■この世の天国とは、アメリカで給料を貰い、イギリスの邸宅に住み、中国人のコックを雇い、日本人女性を妻にすること。この世の地獄とは、イギリス人のコックを雇い、日本の家に住み、中国で給料を貰い、アメリカ人女性を妻にすること。
■世界で最も薄い3つの本とは、『ドイツのユーモア千年史』、『イタリア戦勝記』、『イギリス料理大全』。
■豪華客船が沈没し、女性優先で救命ボートに乗って貰うことになったとき、船長が男性乗客に呼びかけた言葉。
アメリカ人には『譲ればあなたはヒーローです』、イギリス人には『譲るのが紳士です』、ドイツ人には『男性は譲るのが規則です』、イタリア人には『譲るとモテます』、日本人には『皆さんそうなさってます』。
松井:あはは。よくそれだけ次々とネタが出てきますね。