中長期のリバウンドは東証1部銘柄が狙い目
同様に、「中長期的なリバウンド」の結果を見てみよう。
東証1部の騰落レシオ(10日間)が50以下になった日の翌営業日に購入し60営業日保有。その翌営業日に売却すると、総取引回数は約26万回あり、そのうち約14.7万回で利益が出て、約11.6万回が損失となった。勝率は約55%で、利益期待値は3.65%。
投資期間が長くなるため、短期リバウンドと比べて平均利益(16.03%)も平均損失(11.69%)も大きくなり、期待値も高い(3.65%)。
市場別で見ると、やはりマザーズのパフォーマンスが高い(期待値12.65%)。しかし、そもそも「暴落時のリバウンド」というリスクの高い投資をしているうえ、60営業日と比較的期間も長いことを考えると、できるだけリスクを抑えた安全な投資を選択したい。
そう考えると、勝率が高く(57.61%)、平均損失が小さい(10.66%)東証1部銘柄への投資がよいのではないか。
また、中長期リバウンドを狙う場合でも、やはり直近25日間の下落幅が大きいほど期待値は高く、勝率も高くなる傾向がある(下記表参照)。
これらのデータを総合すると、「東証1部の騰落レシオが50以下になったら、直近25日間の下落幅が大きい東証1部銘柄を翌営業日に買って60営業日保有し、翌営業日に売る」という戦略が有効だろう。