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「ワクチン打っても帰省しません」コロナ禍の“帰省離れ”いつまで続く

 Bさんは姉とも話し合った結果、「今夏も帰省しない」と決定。その旨を電話で両親に伝えたばかりだ。ただ、両親はワクチン接種の見通しが立っていたことからか、気の緩みが見られたという。

「両親からは、『ワクチンさえ打てば大丈夫』という雰囲気を感じたので、『ワクチンを打っても油断はできない』と説明し、納得してもらいました。ワクチン接種の効果が日本中に出てきて感染が抑えられるようになれば、年末年始には帰省できるかもしれません」(Bさん)

新幹線ではなく車で帰省を検討

 PR業界に勤める30代の女性・Cさん(東京都在住/既婚)は、「なんだかもう、帰省しないことに慣れてきました」と明かす。自分の実家は東京で顔を見せているが、九州地方にある夫の実家には、2019年末の帰省を最後に帰っておらず、今年も帰省を見送る予定だ。

「ワクチンに関しては、私は運よく大規模接種会場の予約ができ、夫も職域接種する予定です。そして2人の両親とも、7月上旬には2回目の接種が終わります。お盆には関係者全員ワクチンを打ち終わることになりますが、それでも絶対に安心とは言えません。といいつつ、正直『帰省しない生活は楽だな』なんて思っている自分もいます。車で行ける距離ならお墓参りくらい行くんですが、九州はちょっと遠い。これまで遠路はるばるよく帰っていたな、と思います」(Cさん)

 一方で、「昨年は控えましたが、今夏は今のところ帰省する予定です」というのは、製造業勤務の30代男性・Dさん(神奈川県在住/既婚)だ。

「フェスもやっているし、それこそ五輪もやるし、今年の夏は昨年に比べて移動する人も増えるんじゃないでしょうか。僕の実家は東海地方でそれほど遠くないこと、また両親と僕とどちらもワクチン接種の見込みがたったので、一昨年生まれた娘を連れて帰省する予定です。もちろんワクチンが万能ではないことは理解していますが、していないよりマシでしょう。

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